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Aska Kaneko   -  Violin

2013 
lake Ashinoko  Kanagawa Japan


金子飛鳥 

​ヴァイオリン

2013  | 神奈川県 芦ノ湖 

アメリカ、セントルイス在住のヴァイオリニスト・作曲家である金子はアルゼンチン人演奏家と組んだグループでヨーロッパツアーを定期的に行っている。日本でのツアーの合間に国際的リゾート地・箱根で収録された彼女のソロ演奏。楽器の特性を生かし、自在に操る感性の魅力が光る。

 

| Artist Message

 井上艦さんとは普段から社会の様々な問題について共感をいだきつつ音楽や音を通したNNG反核コンサートなどご一緒させていただいてきました。連歌ー鳥の歌は「音楽に出来ること」のひとつ、伝える事、共感し合う事、を形にしてつながる現実的で深いプロジェクトだと思っています。こうして作品が集まりたくさんのアーティストの違う「鳥の歌」アレンジや演奏を聴き、今このようなことを出来る自分たちの状況に感謝すると共に、私らしくあるということ、多様性の尊重に平和の種があるのだということを感じています。

 ソロでは、震災後の福島や石巻、そしてその直後に行ったパレスティナ、ニューヨーク、、心に吹いた風、痛みそして希望への共感を持ちながら、素直に演奏したような気がします。そのほぼ半年後の新谷祥子さんとのduoでは、2人の間にふと立ち現れた音にむしろ自分自身が刺激されて、全く違う方向からこの楽曲を演奏することになりました。決まりきった先入観や価値観から自由である喜びを感じました。

 初めての芦ノ湖ソロバージョン、現地に集合したたくさんの撮影班にびっくり。(ありがとうございます)
しかし冬にはひとっこひとりいないという芦ノ湖畔のとある場所、釣り人あり、風あり波有り、カーンと晴れて楽器が出しておけない、、合間を見計らってエンジニア赤川氏の号令「よし、今だ!」。始まってすぐ飛行機のエンジン音がゴーっと聞こえ、戦火の歴史にふっと気持ちが飛び、終わり頃まるでタイミングをはかっていたかのような鶯の合いの手「ホーホケキョ」。人間の愚かな営みも含めて我々は大いなるつながりの一部なんですね。。。 
 

 2つめの新谷祥子さんとのduoでは抽象画を空間に描くようなイメージを持っていました。写真を見てすぐさま2人とも気に入った高層ビルを背景に眺めるモダンな建築の東京工芸大学にて、建物の中と外で気持ちもフレーズもかなり違う演奏を2テイクとらせていただきました。場所の持つ何かに感応した気がします。終了後楽器片付け中に大きな虹が!

アンカー_01
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