Haruhiko Saga   -  Morinkhuur (horse-head fiddle) , Vocal , Arr

2012 
Sapporo Hokkaido Japan


嵯峨 治彦 

馬頭琴   喉歌   編曲

2012  | 北海道 札幌

録画・録音 嵯峨治彦

収録 協力   たなかたかこ

アシスタント 駿太郎 

嵯峨はモンゴルの弦楽器、伝統的歌唱法のスペシャリストとして活動しているアーティスト。日本の北端にある北海道を拠点に創作活動を続けている。どこかチェロと共通点のある馬頭琴は優れた表現力を持つ楽器で「鳥の歌」は彼の表現力によって新しい魅力を得た。

 

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 それまでは作品自体がたいへん畏れ多く、カザルスの演奏を見ながら運指をまねてひっそりこっそり練習してみるぐらいでした。

2011年1月、東京文化会館で開かれた、井上鑑さん、吉川忠英さん、そしてタルバガン(等々力政彦さんと私)のジョイントコンサートがきっかけで、馬頭琴で取り組むようになりました。

 実は馬頭琴という楽器そのものが、チェロから大きな影響を受けて現代の形になっています。 そこで、馬頭琴の「近代化」にさほど興味のない一外国人としての視点から、チェロらしくない馬頭琴本来の表現を盛り込んだアレンジを試みました。

    曲の中で展開する部分は、私の師匠ネルグイ氏に学んだ遊牧民スタイルの運指による「ジョローモリ(側対歩馬)」というリズムです。 一度師匠の前で演奏するのがもっかの夢です。また、モンゴルやトゥバなどアジア中央部の独特な歌唱法「喉歌」も前後奏に交えてみました。 この「アクロバティックな倍音唱法」を、サブに用いるスタイルは、元々のあり方〜英雄叙事詩に音楽的装飾をするための喉歌〜にも通じるものです。

 秋の日の夕方、札幌市内の大きな公園の林の中で収録しました。風が吹くたびバラバラとたくさんのドングリが降ってきて、楽器にコツンとあたって没になったテイクもありました。 なお、カメラマンは妻が、アシスタントは4歳の息子が担当しました。一家でヒグマに襲われなくて本当に良かった。
    使っている馬頭琴は、私がもっとも最近手に入れたものです。この年の夏、友人のモンゴル人が我が家にホームステイして、そのときお土産で持ってきてくれたのが、この馬頭琴です。なんだかいろいろ思い出のつまった作品となりました。

 
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